ついに街や研究室からクリスマスツリーが撤去される。
クリスマスの雰囲気も終わりやっと新年。
ヨーロッパの方々は夏が休みのシーズンだそうで、
ギマランイスもこの時期少し観光客が少なめ。
さて今週末、今回はリズボン、ポルトに次ぐポルトガル第三の都市コインブラへ向かう。
今回も行きは電車で。
ギマランイスから電車に乗ることにも少しずつ慣れてくる。
先頭と最後尾の車両はだんだんと混むので、中ほどの車両がおすすめ。
1時間ほどで、ポルト-カンパーニュ駅に到着。特急であるICに乗り換える。
先週よりも2時間遅い電車のため、車内は満員。
朝日がきれい。
コインブラはポルトとリズボンの中間(少しポルトより)に位置しているので、ポルトから電車で1時間ちょっとで到着。
到着したのはコインブラ-B駅、中心部にはコインブラ駅という駅があるが、特急は通らない。
コインブラ駅まで普通列車ですぐ行けるが、乗り継ぎ時間を考えると徒歩と変わらなかったので、
街並みを見るために徒歩でコインブラの中心地まで移動する。
移動途中にあった消防署には年季の入った車も。
歩いて30分ほどでコインブラ駅に到着。
ここからコインブラの中心地まではすぐ。
ポルトガル第3の都市なだけあって交通量が多いものの、雰囲気がとてもよい。
まずは、サンタ・クルース修道院へ。
最近教会に行き過ぎて、感覚がマヒしているが、
ここはポルトガルらしく、両面タイルに描かれた絵が印象的ですごい。
ここでお昼。
毎週どこかへ行くために日々節制していたが、食も文化ということで、
今回はおおすめしてもらったレストランに行ってみる。
ポルトガルはやはり魚だろうと思い、注文したのはタラのなんとか。
一人だが、おしゃれに昼食をいただいたところで、
コインブラの目玉、コインブラ大学に向かう。
コインブラ大学はポルトガル屈指の名門国立大学で、13世紀に設立されたポルトガル最古の大学である。
留学生も多くおり、日本人の留学生も何人かいるそう。
それゆえ町には大学生が多く見受けられ、活気あふれる大学の町。
大学が丘の上にあるので登ること30分ついに到着。
とっても立派。圧倒される趣である。
まず、一番の見どころであるジョアニナ図書館へ。
図書館は3階建てとなっており、1階はむかし学内監獄として使われていたそう。とても狭く少し怖かった。
2階は、書庫のようなところ。古い書物の保存作業などが行われていたそう。
3階はいよいよ図書館。
入った瞬間に圧倒される。これは本当にすごい。ポルトガルに来てから1、2を争うくらいに感動。
ここの図書館なら何時間でもいられる気がする。
3階のみ写真撮影が禁止となっており、この感動をお伝えすることはできないが、ぜひ公式ホームページを見てほしい。
(https://visit.uc.pt/pt/space-list/joanina)
次に隣にあるサン・ミゲル礼拝堂へ。
一面に描かれた絵と大きなパイルオルガンが特徴的。
次に昔宮殿として使われていた部屋に移動。
ここで学位授与式や博士号取得のための口頭試問まで行われるそうである。
こんなところで口頭試問があったら緊張で何も話せないだろう。
少し先に進むと大学の建物の外に出ることができ、
スリル満点であるがコインブラの町を一望することができる。
コインブラ大学はとても良かった。感動。
ここらで大学を後にし、隣にあった博物館へ。
コインブラは昔ローマ人に占領していたそうで、その時代の遺跡や痕跡などを多く見ることができた。
が、とてつもない展示品の数であまりの長さに最後は太陽に当たりたい以外の感情が出てこなくて少し申し訳ない。
この博物館の向かいにはNew Cathedralという大聖堂がある。
ここには洗礼名ベルナルドという日本人のお墓がある。
ベルナルドは1549年にフランシスコザビエルによってはじめて受洗した日本人であり、このコインブラの地にわたってきたそう。
飛行機のない昔に遠い異国の地まで来て様々なことに挑戦していたのは本当に尊敬。
帰りの時間が近づいていたので、大学などの並ぶ丘から降り、コインブラ大学を下から眺めてみる。
いい街。
きれいな景色とお別れをし帰路につく。
今回も帰りはRedeバス(2時間)。ポルトガルで都市間を移動するにはバスがだいぶ便利(車酔いしないのであれば)。
コインブラでは圧巻の図書館と立派な大学に時間を忘れるくらいに魅了されとても良い旅ができた。
次回はポルトガル屈指の観光地シントラへ行く予定。
恥ずかしながらコインブラという街は初耳だったのですが、とてもいい街ですね。写真のような歴史ある建物が今も残り、使用され続けているのは地震があまりないヨーロッパだからこそなのでしょうか?
途中出てきた宮殿のような部屋で口頭試問なんてしたら、なんの受け答えもできない気がします。ただ、普通の部屋だったとしても来月の修論の受け答えができない気がして戦々恐々としているところです。
リズボンでは、1700年代に大地震が発生しておりますが、コインブラがリズボンから少し離れていることが、この地域の建築が今もなお残り続けている理由かもしれません。
来月の修論発表会に参加できず、今川様の素晴らしい姿を直接拝見できないことは非常に残念で心から悔やまれます。しかしながら、遠くからではございますが、心より応援しております。ご活躍を期待しております。