水曜日(1/10)、研究所では11月ごろに完成した新しい2号館の竣工式が行われた。
来て1カ月の私にはあまり関係ないと思っていたら、来賓の方々に実験を披露することを前日に知る。
どうやら、一部屋ずつに8人ほど普段の実験風景を見せる形で、それに選抜されたよう。
しかも来賓の方はなんとポルトガル現首相のアントニオ・コスタ氏である。
実験もあまり進んでいないし、首相に実験を見せるということで大緊張。
当日、至近距離で実験の説明などを20秒くらいする。
首相はそれまでに多くの部屋を回り様々な実験風景をみてきていたので少しお疲れになっていて質問などはなかったが、
とても良い貴重な経験をすることができた。
さて週末、今回はポルトガルの首都リズボンに向かう。
まずはギマランイスからポルト-カンパーニュ駅まで電車で1時間ほど。
ポルト-カンパーニュ駅はポルト中心地からは少し離れているが、地下鉄やバス、長距離鉄道の集まるターミナル駅。
ここから、リズボンへの列車や隣国スペイン・ビーゴへ向かいことができる。
40分ほど乗り継ぎを待って、やってきたリズボン行きの列車。
ポルトとリズボンを結ぶ電車はICとAPという2種類が存在する。
ICは急行でAPは特急のようなもの、どちらも全席指定で事前に購入が必要である。
今回はチケットをアプリで購入 (CPというアプリ)。
ポルトからリズボンなどの長距離列車に乗る場合、窓口のほかにもアプリで購入でき、
その際ローカル線区間であるギマランイスからポルトのチケットも一緒に買うことができる。
ローカル線のみの乗車の時はアプリからの購入はできない。
また、アプリから購入すると早割などもあり、通常の半分ほどの値段でチケットの購入ができるときも。
いざ電車に乗る。
今回は二等席、一等席も早割だと安く購入できるので良いと思う。
ポルトガルの2大都市間を結んでいるので、新幹線を想像していたが、それよりは狭くきれいさはあんまりない。
コンセントやWi-Fi等もない。新幹線というよりは在来線の特急に近く、速度も高速というほどではないかも。
電車はまあまあ揺れる。テーブルの上に飲み物を置くことは不可能なくらい。
今回はICに乗ったのでリズボンまでは3時間半ほど乗車しようやく到着。
ここから20分ほど歩いてまずサン・ジョルジェ城へ。
ポルト同様リズボンも高低差がすごく、軽い登山をして向かう。
到着。中に入るとそこからは絶景が広がる。ここからリズボンを一望できる。
想像よりは小さいかも。
城壁などそのまま残っていてよく山の上に作ったものだなと感心。
城壁は歩くことができる。スリル満点。
場内にはクジャクが何匹もおりとてもきれいであった。
下山し、リズボン市内に向かう。
サンタ・ジュスタのリフト。リズボン市内を見渡せるそうだが、先ほどお城からすべて見たので今回は登らず。
海側まで歩くと、アルコ・ダ・ルア・アウグスタ(凱旋門)とコメルシオ広場が広がる。
ここらへんは観光地ならでは、押し売り系の人がちらほらいる。
治安のよいポルトガルで初めての遭遇で少し新鮮であったが、ここらへんは他国の観光地と同じなのであろう。
海沿いに歩いてリベイラ市場へ。
古き良きという感じではなく、観光客向けのフードコートのようなお店が多く並ぶ。
特に市場の中心にはバーが多く店を構えていて、数多くある席も埋まり、
みなビールやワインと食事を楽しんでいた。
ここから30分ほど海沿いに沿ってバスに乗る。
バスは運転手さんに直接お金を支払うことで乗ることができるが、この場合運賃がたかいので、
地下鉄の駅で以下のカードを購入し、バス・地下鉄1回券を必要な分チャージするとよい。
バスに乗って向かったのは発見のモニュメント。
エンリケ航海王子の没後 500 年を記念し、1940 年に作られた。意外と最近なのできれいな感じ。
少し歩くと、べレンの塔が海上にそびえたつ。
これは、マヌエル1世により1519年に建てられた、川を行き交う船の監視と河口を守る要塞。
ついたころに大粒の雨が降り出し、波も荒くなってしまって中には入れなかったが、
会場に立つ塔は非常に魅力的であった。
ここらで帰りの時間もあるので駅のほうに戻る。
戻っている途中には何件かカフェがあり、どのカフェでもポルトガル名物のエッグタルトが売っている。
これはとてもおいしい。
滞在先近くのスーパーで安く売っているので、甘いものが欲しいときにだいぶお世話になっている。
バスを待っているときには馬車も通った。
調べると馬車博物館というユニークな博物館がリズボンにあったので、もし時間があれば行ってみたいと思う。
帰りは電車で一駅移動し、リズボンーオリエンテというターミナル駅へ。
日も落ちてすっかり夜。ターミナル駅なだけあり、人が少し多め。
今回の帰りは先週もお世話になったRede exprressos。
電車での行きは乗り継ぎ時間も含め5時間かかったものの、バスだと4時間。
高速鉄道と呼ばれる電車よりバスのほうが早いのは何でだろう。
久しぶりに1日かけた観光であったので家に到着してすぐに就寝した。
来週はポルトガル第3の都市へ。