パリの朝は寒い
後藤くんに駅まで案内してもらい、アミアン行きの電車に後藤くんが乗るのを見送る。
ここで1人になり、ようやく留学の実感が湧いてくる。
空港行きの電車に乗るため、昨日と同じホームまで来たが電車も人気もない。
早朝は電車のホームが違うらしい。
正しいホームへ移動をしている最中、あからさまにスリ狙っている人たちにちゃんと尾行される。
常に追ってくる人たちを見続けて撃退する。
電車に乗る。後藤くんが1番危ないと言っていた各駅停車をちゃんと引き当てる。
スリを狙っていそうな人を見ながら、体格差が凄すぎて身長が欲しかったと切に思う。
途中駅で謎の長い停車をする。車内アナウンスが入るが何を言っているかわからないけど、多分何か起こって止まった。
周りの人がそんなに焦っていなかったので大きな事故でないことを悟る。10分くらい停車してやっと走り出す。
フランスの鉄道はこれでは終わらない。終点のターミナル2駅で降りる予定が電車がターミナル1でとまる。親切な人が英語でこの電車は運行取り止めになったことを教えてもらいターミナル1で降りて別の電車に乗り換える。
ターミナル2に着くが空港がデカすぎて迷う。勘で空港バスに乗って目的のターミナル2Gに到着。
預け荷物の重量制限を超えるが、空港職員の人の優しさで許してもらった。
保安検査を通過後、朝ごはんを食べる。クロワッサンがおいしいと聞いたのでクロワッサンとコーヒー、水を注文(12ユーロ=約2000円)
クロワッサンはこの美味しさで1.9ユーロだから満足だが、飲み物が高すぎる。
いよいよポルト行きの飛行機に搭乗。
念願のエールフランス。機体は2列x2しかない、これまでに乗ったことないミニな機体。
11:30にポルト到着。ポルトはポルトガル第二の都市。空港はこじんまりしていて伊丹空港より小さいくらい。
あったかい晴れていて幸せ。パリは雨で少しどんよりしていた。
ポルト空港には物乞いの人やスリっぽい人たちは全くおらず、執拗なタクシー勧誘等もなく居心地が良い。
こんな感じで自分の手元から離して充電できるくらいには安全(知らん人の携帯)。
少し安心して落ち着く。フランスでは気が一切抜けなかった。
バスの時間まで1時間あったので、昼食とする。昼食はパンにモッツァレラチーズとトマトを挟んだもの(7ユーロ=約1200円)。
この値段はまだ良いが、高かったのはコーラ(3.6ユーロ=約600円)。ポルトガルは比較的物価が安いと聞いていたが、飲み物高すぎる。
バスに乗ろうとバス乗り場で律儀に待っていたら、とても親切なポルトガル人の人がバスの中からその姿を見ていて、ギマランイス行きのバスまで連れて行ってくれた。出発時間の15分前であったがもうバスが来ていて、目の前に泊まっていたバスに乗るべきだったみたい。
運賃を払おうとするも、ポルトガル語が聞き取れず困惑していたが通訳もしてくれた。
出発。空港からギマランイスまでバスで40分くらい。そんなに遠くない。道中はずっと自然。空気がきれい。
ギマランイスに到着し、googleマップで宿泊先まで行こうと思っていたら、先ほどバスまで案内してくれた人が宿泊先まで一緒に行くよと言ってくれた。道中でスーパーなどを教えてもらいながら宿まで到着。本当に感謝しかない。whatsAppを交換して別れる。
宿はとてもきれいで住みやすそう。
バスには定期券があり、ギマランイス市にある大学に通う学生だと50%割引で乗れると教えてもらったのでそれを買いに行く。
チケット売り場が長蛇の列であったので並んでいたらここでも親切な人が声をかけてくれ、並んでる列が違うことを教えてくれる。
いざ買おうと思っていたら、在籍証明書が必要であると言われ定期券を買うことができなかった。しかし親切に購入に必要な申請書を渡してくれる(ポルトガル語で何も読めない)。
在籍証明書の発行に時間がかかりそうなので、急いで教授にメールするとすぐに返信をくれ、明日研究室に行ったときに発行してくれると言ってくれた。さらに、定期券買うのを学生が手伝ってくれるそうである。感謝。
生き抜くための物資をスーパーで買う。ここでもポルトガル人は積極的に話しかけてくれる。本当に優しすぎる。
買い物の後ショッピングモールのフードコートで夜ご飯を食べる。
鶏肉と野菜といろいろ+コーラ(7.9ユーロ=約1200円)。
そんなに高くない。スーパーでもコーラが150円で買えるくらいで空港以外物価は日本と同じくらいらしい。
家に帰り荷物の開封儀式をして就寝。
今日は本当にすべての人たちに助けてもらって生きていた。世の中優しい人で溢れてる。自分も日本に帰ったら積極的に声かけようと誓う。