今回の滞在先は、ホテルではなくairbnbにした。
Airbnbとは正確には空き家や部屋を貸したい人と、借りたい人をマッチングさせる民泊プラットフォームを指すのだが、その貸し家 (貸し部屋)自体もairbnbやエアビーと呼ばれる。
これを選択した理由は安さと、ホテルのチップとかよくわからないのと、ホテルの清掃員が盗難することがよくあると聞いていたためである。
10ヶ月前にドイツで33泊したときも、airbnbを使った。
個人的にairbnbの難関は、住所から家を見つけることと、鍵の開け方をマスターすることである。
家を見つけることは、目的地付近到着から15分ほどでクリアした。前回と同様である。
家の発見がなぜ難しいかというと、ホテルのように見た目で探せないためである。家についている番地の表記に頼るしかない。
しかし開錠にはかなり苦戦した。チェックインはホスト (家を貸す人)が立ち会わず、キーboxから鍵を取り出して開錠するスタイルだったが、どれだけ回しても鍵が開かない。
15分経過したあたりで、ホストから連絡が来た。
「カメラで見ると、下のロックからドアを開けるのに苦労しているようですね。 通常は、ドアを開けるにはハンドルを下げ、持ち上げなければなりません」
右上のカメラから見ていたようだ。だが開け方については、フランス語の和訳の精度が低く、よくわからない。
ここから1時間、ホストに色々言われながら試し続ける。
挙句の果てに、「みんなドアを開けることができるので奇妙です」と言われる。
ホストは3時間後まで外出しているというので、あきらめて通りすがりのおばあさんに開錠をお願いした。
2秒で開けた。開け方を教えて欲しいと言ったが (これは伝わったはず)、互いに共通言語が無くあきらめた。
安心したのも束の間、次は自分の部屋の鍵を開けられない。現状、建物に入れただけである。もう通りすがりの人とかいないので終わったなと思っていたら、5分後に人が来た。開けてもらい、入室する。
その人も英語が伝わらず、開錠方法を教えてもらえなかった。
荷物を置き、鍵の開け方を練習しようと思った。部屋のドアを開けようとするも、ドアノブが動かず、開かない。
施錠されたようだ。
パニックである。ホストにスペアキーがあるか聞いたが、無いと言われ、もう自分で開錠するほかない状況である。
長旅で疲れているのに散々である。
ここから1時間強、開錠に取り組み、ようやく開錠できるようになった。
鍵トラブルだけで2時間以上費やす人はレアであろうが、ヨーロッパの鍵 (特に個人の家のもの)にはコツが必要で難しい。
開け方としては、何周か鍵をまわしていると回らなくなるタイミングが来るが、その状態でノブを回し、鍵に負荷をかけると開く。
なんとも、文章での説明がとても難しい。