フランス日記

11/29-30

 出発する。17:15離陸なので14:30くらいを目安に関空へ向かう。関空へは電車で行くことにし、石橋-梅田, 大阪-関空といった感じ。大阪-関空へはJRで特急はるかに乗った(21番線から発車しており大阪駅でもかなり奥の方にあるので注意)。最近はJR大阪は窓口が減り、駅員さんを探すのに意外と苦労する。

はるか

 関空へ到着。スーツケースを預け保安検査場に行くも大混雑。離陸まであまり時間がなく焦ったが、20分前くらいに突破し、セーフ。国際線を使うのが久々すぎて、何を手荷物に入れて大丈夫か忘れてしまった(特に薬、フランス入国の際に止められるたら、と思ったが、どうやら大丈夫だそう)。アブダビ経由パリ行きへ出発。合計19時間、トランジットを含めると22時間の旅である。長時間移動ということで少し不安だったが、結局フライト中は一回も離席せずずっと座って映画を見たり寝たりしていた。機内食もおいしく満足だった。

 

7:00ごろCDG(シャルルドゴール)空港に到着。宿のチェックインまで時間があるのでシャンティイに行くことに。シャンティイは馬で有名な場所で、凱旋門賞が行われた競馬場や、お城(シャンティイ城)も見れて満足。晴れていて本当に良かった。内部は美術館となっており、歴史ある絵画コレクションに触れることができた。

15:00ごろ、アミアン駅に到着。駅周辺にはスーパー、喫茶店、映画館など並んでおり、便利そうだ。mapを見ながら宿に到着。

きれいで、暖房も暖かく、とてもいいところであった。基本的にはこの机でみんなでご飯を食べ、作業していた。夕食を調達すために、駅近くのスーパーへ行く。1日目は疲れたので、温めるだけの調理が楽なものや、果物を買った。

 

3枚目のBioという宣伝が多く、調べてみると、EUの規定により、オーガニックと認定された製品につけられるマークだそうだ。フランスは世界でも有数の農業大国でBIO(オーガニック)については、かなり先進国。卵は普通のものとBioでは倍くらい値段が違い驚き。現地の人はみんなBio買うのかな? (https://community.biotopia.jp/journal/detail/161)

 買いたいものをかごにレジに行き、まずはBonjour. おっけー。そしてすぐに、par carte?と言われ、聞き返すも何もわからかず、やばいと思いながら困っていると、店員さんが自分のカードを取り出した。なるほど、par carte(カードで払います)だったみたい。自分のカードを取り出すと理解してくれて、突破。フランス語覚えないとなと思う。

 

オーブンで温めて夜ご飯。生地がしっかりしており、3人で十分であった。疲れからか、21:00くらいには全員就寝。

12/01 :

 大学に初めて向かう。アミアン駅から大学まではバス(n2)で1本でいけるそうだ。駅前のバス停でチケットを購入。20分ほど揺られながら大学に到着。エマニュエル先生と後藤さんが来られるまで、基礎工シグマホールのような場所にいさせてもらった。コーヒーとパンが無料でもらえたのでいただいた。これが本当においしく、パンの国だと思った。

 

少し待っていると、後藤さんに久々に会った。とても元気そうだった。エマニュエル先生とも会い、あいさつした。この日は僕ら4人の研究をエマニュエル先生に説明したり、後藤さんのPGU関連の研究を教えていただいたりした。

糖の研究はおもしろい。自身のシルクの研究をしてて思うが、どうやって動物は自分のスケールに対してあれほど分子量が大きな多糖やたんぱくを合成できるか不思議。またそれは実験で作れないのかも。

 昼食はエマニュエル先生に予約していただいたお店に。その日のおすすめとコーヒーをいただく。タルタルソースがかかったサーモンは最高。コーヒーはヨーロッパらしいエスプレッソ。とてもおいしく、コーヒー好きなので大満足。

帰宅。エマニュエル先生に次に会うのは水曜日でそれまでに培養をスケールアップするみたいだ。楽しみ。

 帰宅後、料理。スーパーでお肉がいっぱいあったのでそれをオーブンで焼いて、野菜炒めをそれっぽく作った。スーパーで調味料がいろいろあったがよくわからないので塩コショウとオリーブオイルだけでこの後の料理も乗り切った。

 

明日は朝からパリに行くので早めの就寝。昨日もそうだったが、アミアンは17時台に真っ暗になるので眠気が来るのが以上に速い。ここで暮らすと早寝早起きで健康的な生活ができそうだ。

12/02 :

 パリに行く前にアミアン大聖堂を散策。完全なものとしてはフランスで最も高い大聖堂である。室内空間もフランスで最も大きく、約200,000立方メートルに及ぶ。身廊のヴォールトは高さが42.30メートルあり、フランスで最も高いものである。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%A0%E5%A4%A7%E8%81%96%E5%A0%82_(%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%83%B3))

なぜ美しいか調べると、これはゴシック建築という建築様式であり、12世紀後半にフランス発祥で、ヨーロッパ全体に広がったみたいである。ゴシック様式は主に建築物に代表され、その特徴は大きく分けて3つある。円形状の天井の「リブヴォールド」、頭の尖ったデザインのアーチの「尖塔アーチ」、高い外壁を支えるための飛び梁「フライングバットレス」。この建築方法を駆使し、可能な限り天井を高くしたことで、外壁には大きな窓がつくられるようになったため、ゴシック様式の建築物の特徴でもある大きなステンドグラスがはめこまれるようになったそうだ。ゴシック様式を代表するゴシック建築は天国へ導く神の象徴とも言われ、当時の人々の希望でもあったといわれている。 長い歴史の中、現代でも人々を魅了する素晴らしいデザイン様式である。(https://handle-marche.com/antique/choose/decoration/deco-22/)

 聖堂を散策し終わり、パリへ向かう。凱旋門とエッフェル塔を観光。快晴で運がよかった。

友達や家族へのお土産を買う。パリは基本的に英語が通じたので助かった。帰宅、パリ北-アミアンへの電車がなかなか来ず、駅も混雑していたため、かなり疲れてしまった。家についたが、あまりの疲労でご飯は食べず寝た。

12/03 :

 今日もパリ観光しようかと当初は考えていたが、体調を崩しかねないのでアミアンを散歩することに。近くの映画館にゲーセンが併設されており、遊んだ。

クオリティは日本と同じくらい高く楽しい。昼は大通りを散歩した。ご飯はチーズバーガーセット。店員さんいい人で少し会話した。日本から来たというとyakitori,yakisobaなどを知っていた。ここに来る前はイギリスの大学にいたと言っていた。いろいろな人に話しかけて会話することが大事だと再認識。

帰り道、アミアン駅前の観覧車が速すぎてびっくりした。窓がない席もあり、日本では絶対にないやつ。

12/04-05 :
 この2日間はディッシュサイズ→フラスコサイズへのスケールアップの様子を見学。作業はすべてOUTで行う。滅菌はバーナーの上昇気流と手のアルコール滅菌のみである。そういえば小嶋先生もこのような感じで学生時代実験していたといっていたと思い出した。これを観察すると、普段のクリーンベンチでも、できるだけ蓋の上になにも通さないことや、作業するスピードが大事だと再認識した。

 12/05,帰りに境先生と後藤さんにアミアンのレストランに連れて行ってもらった。レストランまでの道中でクリスマスマーケットが開催されていた。地元の人や僕らのような観光客が多く、大変にぎわっていた。

 

屋台ではお菓子や、アミアンのグッズなどいろいろなものが売っていた。何も買わなかったが、歩いているだけで本当に楽しかった。アミアンは基本的に雨で、昼間は、晴れていたらなあと思っていたが、夜は雨のほうが雰囲気が良いので好きだった。店につき、夜ご飯をいただく。メニューが手書きであるため、Google翻訳のカメラ機能を使うがうまくいってるか怪しい。羊のお肉的なのを注文したが、こちらの注文ミスでオーダーがあっているのかわからず、結局何を食べたのかよくわからなかった。でもおいしかった。店員さんは何度も笑顔でMerci~と言うとても良い人で、優しかった。

明日は朝に登校なので早めに寝る。

12/06 :
 今日は大学最終日である。10:00に大学に行き、エマニュエル先生、後藤さんに会う。これまでは、ディッシュやフラスコスケールであったものをリアクタースケールで実験を行う。まずは菌体培養液の滅菌を行う。大容量ということで僕らが普段研究室で行っているオートクレーブの滅菌ではなく、下図のようなとても大きい装置で滅菌を行う。温度、pH、圧力を制御する、古くも、とてもすごい装置であり、操作方法を教えてもらいながら実験の様子を見せていただいた。

途中、制御のために下側のバルブから蒸気を出すなど、経験則に従うような難しい操作もあった。実際の培養は今回は見ていないが、培養、抽出の操作もとても興味がわいた。

 昼ごはんは1日目と同じお店をエマニュエル先生が予約してくださった。フランスの気候、お土産には何がいいか、などエマニュエル先生が教えてくださった。

昼食後、大学を後にした。エマニュエル先生にお礼、お別れのあいさつをし、記念撮影。

 

帰宅し、家で平見君を拾い、後藤さんが僕ら2人に聖堂と川を案内してくださった。この日は朝から霧が発生し、観光にはあいにくだと思われたが、霧に包まれた聖堂や川は神秘的であった。聖堂は何度見てもすごい。天井があまりにも高く、広く、800年前に作られたとは思えない。お祈りのために、3人とも2€でろうそくを立てた。

アミアンは北のヴェネチアと呼ばれるそうである。花が咲く季節はとても美しい。そのような季節にも行ってみたい。https://ovninavi.com/749sp/

 後藤さんとお別れ。出発前からいろいろと教えていただきお世話になりました。この日は特に冷え込み、体調を鑑みて早めに食事と睡眠をすました。

12/07 :
 明日の出国に備えて、空港近くのホテルに向かう。アミアン-パリ北(電車)、パリ北-ホテル前(バス)といった感じで移動した。ホテルに着いたのは13:00ごろで、近くにショッピングモールがあったのでそこで昼食。ショッピングモールはレストラン、スーパー、映画館などが入っており、日本にもよくある感じ。昼食にはケンタッキーを食べた。久々のケンタッキー、やっぱり美味しい。

 ホテルに戻り、フランス最後のごはんをどうしようかと夕方に悩んでいると平見くんがホテル近くのレストランを予約してくれた。いざ入店。フランスできちんとしたレストランなどに入るのは初めてであるため少し緊張したが、英語が通じ、メニューも英語表記があり安心。二人とも本日のおすすめを注文した。とてもおいしく、すぐ完食してしまった。写真のカクテルは度数がかなり強い気がした。めっちゃおいしかったので最後までゆっくりと飲んだ。デザートも本日のおすすめを注文した。

これもおいしい。コーヒーと一緒に食べるとさらにgood。旅の思い出、研究などについていろいろしゃべっていたら2時間くらいいた。お会計は2人で66€(約10000円、多分ドリンクが高かった..。)。支払いして出ようとするときに、チップの存在に気付く。調べてみるが、よくわからなかったので、70€払ってお釣りをチップ代にすることに。お釣りいらないですというと向こうもすぐに笑顔に。良かった、安心。ごちそうさまでした。

12/08 – 12/09
朝5:00起床。モーニングを軽く食べ、ホテルから空港までバスで移動。去年はいろいろ問題があり空港が大混雑していたらしいが、今回は特にトラブルなく入国できた。行きと同様に、パリ-アブダビ-日本である。アブダビに到着する際にきれいな夕焼けと夜景を見ることができた。空港内もそうであったが、とてもきらびやかで、いつかアブダビにも行ってみたい。

 関空に到着すると税関審査を受けなければならないので、VisitJapanというサイトで簡単な審査をトランジットの待ち時間の間に済ませた。

 

機内では行きと相変わらず映画、睡眠、ゲームなど。ポーカーが意外と面白い。平見君が開始早々ストレートフラッシュを上がり、その後も勝ちまくっていた。

 

帰りの便は偏西風?の影響からか、行きよりも計5時間ほど巻きで変えることができた。そのため行きよりは疲れもましで、関空に12:00ごろ到着。みんなとお別れし、国際線で働いている友達とお昼ご飯を食べて旅は終了。関空国際線は最近リニューアルされた(https://m.youtube.com/watch?v=SI24QNTi5j0)らしく、今度はこの辺りにも行ってみたい。日本食をすぐに食べたく、お寿司に連れて行ってもらった。やっぱりお寿司は最高だった。関わってくれたすべての人に感謝。

おしまい。

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