フランス滞在記〜続〜

後日談にしようと思ったが、書けるうちに書いておこうと思い再度投稿することにした。

1日目

フランスに到着して1日目。初の20時間超えのフライトという経験をしたが、存外元気な様子であった。意外と飛行機は行けるらしい。フランスの空港に着いてからスーツケースを受け取り初めての海外のバスに乗る。揺れ方尋常じゃない。何やこのバス。えぐい……。等と心のなかで思いながらchantilly競馬場とchantilly城に着いた。どちらも壮大で美しく自然と共存して建つ建築物はどことなく儚さを感じさせる。

その後はアミアンに向かい電車に揺られる。1時間ほど経ちアミアンに着くとどこか落ち着く雰囲気を感じる。駅前から5分ほど歩くとこれから1週間泊まる宿に着いた。中に入ると予約サイトの写真で見た通り綺麗な家であった。荷物を置いて一息ついたらスーパーに向かう。スーパーにはやはりパンが多く並んでおり、オープンで焼くものがたくさん置いてあった。取り敢えず値段を気にせずかごにたくさん入れレジに向かう。すると店員からよくわからないフランス語を言われた。男三人タジタジである。ジェスチャーによってカードで支払うかどうかを聞かれていることをようやく理解し、支払いを無事終えた。

中々に疲れた一日であった。

2日目

昨日9時頃に寝たからか朝5時に目が覚める。なんと健康的な朝なのだろう。研究室にいたときには考えられない睡眠リズムである。朝食を軽く済ませ、本日は大学に向かう。揺れる(まじで揺れる。えぐい。)バスに乗って大学に到着すると、出迎えてくれる人がいた。後藤さんが現在研究している研究室の教授、エマニュエル先生である。エマニュエル先生と挨拶を交わし、よくわからないが講堂のようなところで別のナイスガイとも挨拶を交わし、その後パンを摘んでいると後藤さんがやってきた。久々の後藤さんは変わりなく研究熱心であった。研究風景を見せてもらい、エマニュエル先生と研究に関する話を皆でする。英語なのでニュアンスで理解するしかなく話にうまくついていけなかった。言語の勉強ももっと頑張らねばと強く実感する。

話をした後は全員でご飯を食べた。何のお肉なのかは分からなかったが美味しかった。

話も終わり我が家に帰る。帰りもバスに乗ったがとうとう限界が来たらしい。目的の駅の何駅か手前でバスを降りる。やはり自分にとってこのバスは地獄だったらしい。まだジェットコースターのほうが何倍もましである。少し休んで歩いて帰る。疲れからかこの日は夜ご飯も食べず3人とも夜18時頃から朝まで爆睡する。

3日目

土曜日。パリを観光することを決めていたので朝から準備をしてパリに向かう。パリではエッフェル塔、凱旋門など主要な場所を見て回った。特にスリや強盗に遭うこともなく快適な1日であった。この頃には電車にも乗り慣れてきてあまり困ることがなくなった。

4日目

パリから帰ってきてこの日はゆっくりすると決めた日。朝7時に目が覚め、アミアンの街をぶらぶらする。実は3日目にパン屋さんに寄ったのだが英語は通じず、最初に英語で話しかけたからか冷たい態度であった。今回はそのパン屋さんにフランス語でリベンジしようと思い、再度パン屋の門を叩く。中に入ると3日目と同じ店員。まずBonjourと挨拶を交わし、いざフランス語を話す。’’Désolé, je ne parle pas très bien français.’’私が最初に言った言葉は「すいません。フランス語があまりうまく話せません。」である。どうやら通じたらしく笑顔でフランス語を返される。ちなみに何を言っているかは全くわからない。取り敢えず笑顔を返し、’’Ceci s’il vous plaît(これを下さい)’’と伝え、ほしいパンを手にする。なんとか支払いを済ませ、’’merci’’と言うと笑顔で返される。やはりフランス語で話すと会話ができなくても笑顔で接してくれるらしい。郷に入っては郷に従えとはよく言ったものだ。近頃疎かにしがちであった相手に寄り添う気持ちを忘れないようにせねば。

昨日のリベンジが果たせたことに嬉しさを滲ませ家に帰ると、衝撃の事実を伝えられる。なんと平見くんの熱が38度近くあるらしい。どうやら寒暖差にやられてしまったのだと思われる。取り敢えず薬を飲んでもらいしばらく安静にしてもらう。今日はゆっくりする日だから彼には休んでもらって早く元気になってほしい。

昼ははせけいとアミアンのクリスマスマーケットに赴いた。街はクリスマスシーズンに賑わっており様々な屋台が並んでいる。一通り見た後に紅茶店を見つけ中に入る。クリスマス仕様の可愛い缶に入った茶葉があったのでつい買ってしまう。これは日本に帰ったらゆっくり飲むことにしよう。

紅茶を買った後、家に帰る。もうすっかりこの家を落ち着ける場所と認識しているらしい。暖かい家の中でゆっくり過ごして9時頃に就寝した。

5日目

だいぶ生活に慣れてきてゆったりと過ごしていた。この日は平日なので大学に向かい研究を観察する。

この研究室にはクリーベンチがなくガスバーナーの周りが滅菌環境らしい。これを考えるとクリーンベンチという機器がいかにありがたいことか分かると同時に自身の技術力の低さを痛感する。ちなみにバスはやはりしんどい。

夜ははせけいとパラノーマル・アクティビティという100分ほどの短い映画がはせけいの携帯にダウンロードされていたので鑑賞した。ホラーが苦手な身としてはなぜ携帯に事前にホラー映画をダウンロードしているのか理解に苦しむが、怖さはあれどこの映画は中々に面白かった。ホラー映画を見たから夜寝れなくなるなどといったことは全く無く夜8時には爆睡する。あまりに健康的すぎる。日高さんやコタニさんが早寝早起きなのはもしかしたらこれが起因なのかとふと思った5日目であった。

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