留学に関する記録(4/22~5/1)

4/22 食堂サービスを利用する。本来は6 €程度かかる食事代は、大学の食堂サービスを利用することで、3.3 €で食事を楽しむことができる。この差額はフランス政府の負担ということである。フライドポテトと手羽先を頼んだ。フライドポテトと手羽先の味がした。フォークとナイフを使ってこれらを食べるようにしたが。現地の人は手で手羽先を食べていた。手先が器用になった。

日本からのお土産として、研究室に硬揚げポテト、ピュレグミ、ハイチュウ、コロロ、和菓子詰め合わせセットを持って行った。和菓子は1日で売り切れた。特にドラ焼きが好評であった。ポルトガル人の留学生は、幼少期のころ、スペイン語で放送される「ドラえもん」をみてスペイン語を学んだそうである。硬揚げポテトは2日で売り切れた。最終的にコロロが売れ残った。日本では、コロロの好き嫌いが分かれるが、フランスでも同じようである。

4/23 スコールが降る (図1(a))。昼食に学食サービスを利用する。ニンジンと何かをみじん切りにしたものをコンソメで煮込んだ料理と、魚のポワレ、サラミサラダ、硬いパン、みかんをつけて3.3 €やはり安い (図1 (b))。うまく食堂サービスを利用すれば、貯金がずいぶん溜まるはずである。フランス政府様々である。

4/25 この国で1年でも2年でもやっていけそうな気がしてくる。研究室のドクターの人たちが熱く何かを語り合っていた。何を話しているのかはわからなかったが、おそらく大統領選の話をしていた。「エクレクション」「ルペン」「プレジデンテ マクロン」「ピュタン(いってはいけない言葉)」などの音が聞こえてきた。日本では親しい人でもなかなか政治の話をすることがないが、彼らにとってはよくあることのようである。

留学生の話によると、日本人留学生が同じ研究科に所属しているそうである。運が良ければ遭遇したい。

キノコ料理が定番食になる。マッシュルーム、アミガサ茸、ポルチーニ茸をオリーブオイル、パンチェッタ、トマトソース、マカロニとともに煮込んだ料理 (図2 (a) )や、これらキノコをカマンベールチーズや白ワインで似た料理(図2(b)) などを発明する。フランス料理と言うよりはイタリア料理である。フランス料理は、脂っこいものが多く、頻繁に食べるものではない。また、油っぽさの割りに塩気が少ないのが特徴である。日本人にとってはどこか物足りない。フランスパンとチーズとマッシュルームだけが頼みの綱である。

図(a)名もなきパスタ (b)名もなきキノコ料理

4/26 Cedric先生とミーティングする。研究スケジュールを立てた。別のプロジェクトで、菌由来のキトサンにPh基を生やすといったことを計画しているそうである。菌でできるのなら昆虫由来のキトサンでも同じことができるのではないだろうか。

助教授の先生は「じゅうねんまえ」「あくま」など変な日本語を知っている。どこで覚えたのだろうか。

 フランスは、労働生産性が非常に高い国だと知られている。しかし、スーパーを見る限りそうではない。無人レジがあるにもかかわらず、多くの人が有人レジを使う。そして、有人レジではお会計の後、客が商品をカバンやバックに詰めるまで、次の客のお会計が止まる。レジのお姉さんが自分の子供をレジに連れて行き、子守をしながら、会計をする、といった行動もみられ、そのためレジは非常にゆっくりとしている。どのあたりに高い労働生産性があるのだろうか。

4/27 イタリアの留学生と少し話す。「日本の料理のルーツは中国から来ているのか?韓国から来ているのか?」「日本はなんでもキュートにしたがる。地下鉄のロゴでさえキュートである」など日本に興味津々である。大学の自販機が商品の詰め替えのために、「自販機ごと」どこかに運ばれた。しばらく帰ってきそうにない。水道水以外の貴重な水源がなくなった。フランスは日本と同様に、水源に恵まれているので、水道水を飲むことができる。水は日本のものと比べて若干硬い水である。そのために、シャンプーの泡立ちも若干悪い。

4/28 家賃を支払う。窓口に行き、銀行カードを使って払う。クレカの容量である。

4/29 奨学金の支給を確認する (1704 €)。

4/30 大きなスーパーには必ず物乞いがいる。今日行ったスーパーでは、親子で段ボールを敷いて道井端に座り、道ゆく人に「Bonjour」と声をかけ、食べ物をねだっている。もともとフランス国内にいう人なのか、それとも移民なのか、どちらなのだろうか。彼らは基本的に同じスーパーから動かず、物乞いをし続けている。そして、それを咎めるような人はいないようだ。日本ではあまり見ない光景である。

 いつも利用しているTramwayは、土日は終日タダであることに気づく。

5/1 この日はメーデーである。スーパーも何かも休みである。

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