海外初心者 in インドネシア (4-7日目)

 インドネシアの分化や歴史、自然を学んだ。特に印象に残ったことをまとめる。

インドネシアの子どもたち

 4日目、ジャカルタのKota tuaをを訪れた。Kota tuaは古い町という意味で、オランダの植民地だった名残がある。歴史博物館や銀行博物館があるが、残念ながら今回入ることはできなかった。

西洋を感じるJakarta Kota駅

 博物館から顔を出している小学生と交流した。手を振ると、外国人に興味があるのか”Where are you from?”や”さよなら”などと声をかけてくれた。”Sayonara”という民謡があるため、”さよなら”は知っているのだそう。しかしこの民謡は歌いだしだけが日本語で、その後インドネシア語に切り替わる。間違えて”謝謝”と言っている子もいたので、言語の境界はぼんやりとしてそう。

子どもたちが顔を出していた歴史博物館。

 一方でピエロの恰好をしたりバイオリンを弾いたりしてお金を稼いでいる子供たちを町で見かけた。小学校に通えない子供もいるので貧困の格差を埋めるのはなかなか難しいのだろう。

インドネシア特有の動物

 島国であるインドネシアは東はオーストラリアに近いサバナ、西は熱帯気候である。そのため各島で見られる動物も異なっている。5日目にはRagnan動物園、6日目はBrin(Wijiさんが勤めていた研究所)内にあるAnimariumを訪れ様々な動物を見ることができた。

スマトラトラ。スマトラ島に住む絶滅危惧種で生息地破壊や密猟によって数を減らしたが、今は国立公園で保護活動が行われている。ちなみにジャワトラは”ランポガンシマ”という闘技場でヒトや水牛と戦わせるショーのために捉われることもあり絶滅したそうだ。

 町中では阪大以上にネコに会う。しかしやせ細った子が多く、境先生のホテルにいたネコだけが太っていた。

糖尿病と食文化

 5日目、少しローカルなスーパーに立ち寄った。そこで見つけたのは糖尿病ケア商品。

糖尿病予防のための食品。栄養バランスを整える飲み物や血糖値が上がりにくい砂糖。食文化的に甘いものを抜くことはできない人用だが、価格が高い(糖尿病ケア甘味料:260~430円 パームシュガー:100円~)。棚の一番下においてあったので売れ行きは悪そうだ。

 調べてみると2022年に患者数は1200万人を超え(世界4位)、60才未満の糖尿病に起因する死亡割合は55.4 %である。街で見かける人々はそこまで太っているようには見えなかったが、内臓脂肪がついているかは。

 糖尿病罹患率はインドネシア特有の食文化が原因であることは想像に難くない。主に油で揚げるか炒めるかした食品を大量のご飯と一緒に食べる。(しかもおいしいのでお腹いっぱいまで食べてしまう。)炭水化物や油、砂糖は安価で手に入りやすく、特にパーム油はインドネシアが世界最大の生産国である。しかし食生活を変えるような知識に乏しく、医療体制も良くはないだろう。街で救急車を見かけたのは1回。交通渋滞が多いインドネシアで救急車はあまり役に立たないのかもしれない。

Cincau

 6日目はRetnoさんたちとお食事。せっかくインドネシアに来たのでCincauを食べた(自分が扱っている材料)。Cincau自体に味はなく触感を楽しむものだったので、おいしい!といった感じの反応はできなかった。砂糖(パームシュガーの液体、赤色)を加えていただいた。一応パームシュガーは低GI、ミネラルが豊富なので健康に良いとされている。

Cincau(緑色のゼリーみたいなもの)入りかき氷。

 以上で社会科見学の宿題もどきを終える。

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