タイ (2024/06/28-2024/07/05)

6月28日 (金曜日)
Biomaterials International 2024に参加するため、
マレーシアのLCCであるAirAsiaの航空機でタイのバンコクまで移動した。

機内は寒く、ブランケットを借りようかと思ったほどだが、どうやら有料っぽかったので諦め、6時間我慢した。
また、途中で提供されたバジルフライドチキン弁当は美味しかったが、驚くほど辛かった。

スワンナプーム空港に着陸した後、入国審査を受け、すんなりと入国することができた。
空港からはリムジンタクシーに乗ってホテルのあるバンコク市内へと移動した。

タクシーから下車後、すぐに「チプー!チプー!」とチップを求められたので、用意していた分を手渡した。
(本当に、強制的なチップ文化なんてやめて、雇用主がその分ちゃんと給料として支払えば良いのに、、)

宿泊するホテルの部屋はきれいで、広さも十二分であった。(7泊8日で44803円)

時刻は午前1時を回ったくらいであり、移動で疲れてもいたので、セブンイレブンに水を買いに行った後すぐに寝た。

6月29日 (土曜日)

今日は学会会場であるAmbassadorホテルの下見にまず向かった。
会場までは1.4 kmほどの道のりであり、昨晩の歓楽街の盛り上がりとは打って変わって落ち着いた雰囲気の道中であった。
また、基本的に街中は生ごみと下水が混ざったようなにおいがうっすらと立ち込めているが、パリのあらゆる駅前で香ってくるしょんべん臭さほどは不快ではない。

学会会場までの道のりを確認した後、バスに乗ってバックパッカーの聖地と呼ばれるカオサン通りへと向かった。

バスで移動している最中には、いきなりとんでもない強さで雨が降り出した。


このままカオサン通りに着いてしまうとどうしようもないと考え、途中、サイアムエリアにある大型ショッピングモールであるCentral Worldで下車した。
雨が止むまでショッピングモール内を散策した後、カオマンガイを食べるために再度徒歩で移動した。
カオマンガイ一食目は、ピンクのカオマンガイで有名な「ゴーアン カオマンガイ プラトゥーナム」の支店で食べた。

この後にも何度か他のカオマンガイを食べたが、結局最初に食べたこのカオマンガイが一番好みであった。
鶏肉は柔らかくジューシーであり、タレの味付けも最高に良かった。

その後は予定通り再度カオサン通りまで向かった。
ちょうど行きたい方向に向かって川が伸びていたので、船に乗ってカオサン通りの近くまで移動した。
川の水は臭く、落ちるくらいなら死んだほうがましかもしれないと思うほどであったが、船が動き出した後はほとんど気にならなくなった。なにより、思っていた以上にスピードが出ていたので疾走感があり、水面にさえ目を向けなければ快適であった。

カオサン通りに到着。

昼過ぎだったのであまり人は多くなかった。
両サイドにいろんな種類の出店があったが、序盤での食あたりのリスクは減らしておきたかったので屋台飯を食べることは控えた。
結局、葉笠だけを購入した後、
Grabでバイクタクシーを呼び、目当てのカオマンガイ屋へと向かおうとした。

ヘルメットを付けずにバイクに乗れるので、風がとても気持ち良い。
さっき買った葉笠は早速どこかへ飛んで行った。
図っと乗っているとお尻が痛くなってくるが、絶叫系アトラクションの怖さと、見知らぬライダーに身を任せてノーヘルで60 km/hのバイク乗る怖さとは本質的に別物やな、、とかどうでもいいことを考えていた。

結局、目的地の住所のところにお店のURLを貼っており、その予測で出てきた場所に行き先を設定してしまったようで、バンコク市中心部から12 kmほど離れた場所まで来てしまった。

しかし道中では、4年前にタイに来た際に宿泊したホテルを再見することができた。
3日間つきっきりで色んなところに連れて行ってくれたKaittisakさんはまだホテルのフロントにいるのかなあとか思い出した。

このコインランドリーを使っている最中に野良犬がいっぱい寄ってきたことも思い出した。
そういえば、4年前と異なり、野良犬を全然見なくなったような気がする。

機内食の辛い食べ物で腹が弱っていたので、できるだけキレイなトイレに近づくためにホテルに戻りつつ食べ物屋を探した。
結局、道中で見つけたタイ料理屋でパッタイを食べてホテルに帰った。

6月30日 (日曜日)

前回のタイ訪問時にバンコク近郊の主要な寺院や観光地は制覇したので、今回の目的はタイ料理を食べまくることである。
なので、朝からカオマンガイを食べに街へ繰り出す。
今回も船を使った。今回は外に少し乗り出してみた。
ヒャッハーーーーー!!!という声を上げたくなるような爽快感があった (あげてない)。


まずは、「緑のカオマンガイ」で有名なクワンヘン カオマンガイ プラトゥーナムを訪れ、カオマンガイを食べた。
確か60 baht (≈250円) くらいであった。
味音痴のため各店間での味の違いがほとんど分からないが、とにかく分かり易くガツンと美味しいし、何度も食べれるくらいさっぱりとしているのが、自分がカオマンガイが好きな理由である。

その後、昨日訪れたショッピングモールの横にある、もうワンランク高級な方のデパートを訪れた。
中の雰囲気は日本のデパートとほとんど変わらないように感じた。

とりあえずここでは家族向けのお土産を購入し、再度カオマンガイを食べるために外に出た。
行こうと思っていた店が行列で入れなさそうだったので、川の船着き場に併設するローカルなお店で食べることにした。
川の近くであるため店内は臭かったが、10分もすれば鼻が麻痺して臭いと感じなくなった。

ここのカオマンガイのタレは一番おいしかった。
しかし、鶏肉に若干の臭みがあるような無いような気がした。
カオマンガイのうまみは、鶏肉の臭みと紙一重であるようにつくづく感じているので、カオマンガイを嫌いにならないよう、意図的に「これは鶏肉のうまみなんだと」自己暗示しながら完食した。
料理でも匂いでも景色でも、一度無理になると一生無理だと感じてしまう節があるからどうにかならないものか。。

この後、一度ホテルに帰りお昼寝をしたのち、ムエタイを観に行った。
タイには主要なムエタイスタジアムが二つあり、それらはルンピニースタジアムとラジャダムナンスタジアムとそれぞれ呼ばれる。今回はアクセスのよいラジャダムナンスタジアムを訪れた。

ムエタイはタイの国技とだけあって、タイ国内でも絶大な人気を持っているのだろうと想像していたが、
Wikipediaによると、どうやらタイ国内でのムエタイのステータスは必ずしも高くないらしく、これは競技が賭博の対象とされていて、貧困層向けのスポーツとみなされているためだそうである。

これ系の、国内目線と国外目線とで立ち位置に大きなギャップがある系の話はよくあるように思う。
日本における相撲もそうかもしれないし、フランスにおける競馬もそうかもしれない。

とにかく中に入ってみると、既に前座の試合が行われる直前で、盛り上がっていた。


ちらほら日本人らしき人の姿があった。
自由席後ろ側は現地のギャンブラーたちが陣取って、試合を盛り上げていた。

どこの国でも、ギャンブラーはその瞬間を全身全霊で生きている。

試合自体は迫力がありとても面白かった。
自分の肘を手のひらに打ち付けてみるだけでも痛いのに、こんな凶器みたいな部位を顔にぶつけるなんて危なすぎるな、、、と怖くなった。

試合の合間には、プロモーターに目立つ踊りをした観客にプレゼントを投げるイベントもあった。
こういう時のために、自然な小躍りを練習しておかないかんと思った。

結局3時間以上滞在して、ホテルに帰った。
格闘技を生観戦したことが無かったのでとても良い経験となった。

7月1日 (月曜日) – 7月3日 (水曜日)

BMI2024にようやく参戦した。

11の国から参加者が集まったようである。
読んだことのある論文の著者の人も数名いて、おお!となった。
特に、「Polymer in/on living cells」の発表をしていたイギリス人の先生の論文は何度も読んだことがあったので、実際に発表を聞けたことはとても良い機会となった。
モノマーと光重合開始剤を細胞に取り込ませて、外からUVを当てて重合するというシンプルな手法だが、やっぱり化学療法じゃなくて、細胞内部で物理的なストレスでがん細胞を殺そうとすることにはとてもロマンがあるように感じ、いいなあ楽しそうだなあと思った。

また、金属のインプラント系の発表も多く、直視できない程グロテスクな写真を乗せている発表も複数あり、気の抜けない発表が多かった。

各国の発表者で発表スタイルの型みたいなのがあるようで、内容のみならず、国単位での英語・発表スタイル・パワーポイントのデザインの差異に着目して発表を聞いていても面白いと感じた。

発表の合間には時々コーヒーブレイクがあった。
粉谷さんはコーヒーが注がれるのを得意げな顔で待っていた。

毎ランチは、ホテルのビュッフェで食べたいものを食べたいだけ食べた。
お代わりを取りに行って帰って来て、両手にコーヒーといっぱいのデザートを持ちにやにやしながら席についていたら、隣のお堅そうな学生2人組に「なんやこいつ?」みたいな目で見られていた。仕方がない。

こたにさんもお皿いっぱいに料理を盛れたようで、満足そうだ。

閉会後、タイ料理屋にて打ち上げをした。
青パパイヤのサラダ、生春巻き、パッタイ、マンゴーライス、などなど、食べ物がおいしいタイ最高。

7月4日 (木曜日)

食あたりで38度の発熱・悪寒・腹痛・下痢のため、チュラロンコーン大学ツアーには参加することができなかった。

また、自分だけ予約する飛行機を間違えており、10時間ほどみんなより早く帰国することになった。

後記
4年前、境先生の反応工学の追試とタイ旅行とがかぶり、タイ旅行を選択したという経緯がある。しかしなんと今回、境先生を含むメンバーでタイに再訪している。本当に何があるかわからないし予測もつかない人生、どうするべきなのかますます分からなくなった、という感想。



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