タイ5日目(学会2日目、ポスター発表)

今日はいよいよポスターの発表日なので少し緊張していた。

学会会場に行くと、準備時刻よりも早くからポスター掲示している方もいるらしく、数人の観客がすでに見て回っていた。そのため、私もポスターを掲示して少しでも多くの人に見てもらうことにした。

ポスター会場、ホテルのエントランス

ポスター発表では以下のことに注意した。多くの人と話せて良かったと思う。

1. 聴衆の聞きたいところに焦点を絞る。

フルで発表を聞きたいと思っている人は意外と少なく、部分的に聞きたい人や概要をサラッと聞きたい人が多かったように感じた。聴衆は色々な発表を聞きたいと思っているため、一つの発表で多くの時間を費やしたくないためだと思う。そのため、まず自分の研究内容の概要(3Dバイオプリント)を知っているかどうかや、相手の研究内容や興味を聞いてから、どこまでの内容を話すかを変えて話した。

2. 自分からアプローチする。

どんな発表があるかの全容を把握している人ばかりではないため、自分の研究とマッチングしそうな他の人の発表を聞きに行って、自分の研究を紹介してポスターまで来てもらい、説明した。また口頭発表で発表していた人には、自分の研究内容とその人の研究を絡めながら話しかけて、自分の発表に興味を持ってもらえるようにはたらきかけた。

口頭発表では以下のような発表があった。

口唇裂のような症状のalveolar cleft (顎裂)の手術のために、PLAなどの生体適合的なポリマーを用いて組織工学用の足場を作製する手法を開発していた。従来から行われているような手術手法で、別のところから骨を持ってきて埋め込むビデオがとても生々しかった。しかしとても分かりやすかった。他の発表で何度も出て来た形態形成タンパク質BMP-2をここでも用いていた。この発表では結論として、証拠の質がまだ不十分であることを伝えて、今後の展望として臨床試験をより多く行っていくことを言っていた。

また、クモの糸を生産するように遺伝子操作された細菌でクモの糸を生産し、さらに遺伝子工学でデザインされたクモの糸を作製する研究が興味深かった。(https://doi.org/10.3390/molecules25030737, https://doi.org/10.1021/acsami.2c09590)

おまけ

学会で提供された昼食(バイキング形式)とコーヒーブレイク

昼食のバイキング(左、中央)と、コーヒーブレイク(右、奥はクッキーと春巻き)

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