2-3日目

フランスの気温は10℃程度で雨も降っており、夜はかなり冷え込んだ。掛け布団が存在することを知らずに一晩掛け布団の上で寝たことと、長丁場の移動で疲れたのもあって風邪をひいてしまった。熱はおそらくないものの喉が痛く、近くのドラッグストア(緑の十字マークが回ってる看板)でプロポリス入りののど飴を買った(8€ほど)。飴というよりは蝋を固めたような硬いグミのような食感で、味は漢方薬のような感じで良くはないがすぐにのどの通りが良くなった。ひと箱に24個も入っているのでガンガン食べても安心で、その後移動時や寝る前にも食べて痛みを緩和した。全て食べ終わるころには風邪が治り、のどの痛みはほとんどなくなっていた。

現地で買ったプロポリス入りのど飴

朝ごはんには、前日、22時まで空いている数少ない店で買った生ハム巻き(Panciotti)とスモークサーモンを食べた。スモークサーモンが特に美味しく、リピートして購入。

Panciottiという生ハム巻き
スモークサーモン

POLYTECHにはトラム(路面電車)で直行で行くことができる。日本での路面電車の印象とは異なり、トラムはバス、SNCFと同様に主要な公共交通機関の一つであり、クレルモン市内を巡回している。5分に1本は来るので乗り遅れても安心で、大学のキャンパスの中まで入っているためすぐに授業に出られる。非常に静かで、かなりの速度でキャンパス内を爆走しているため撥ね飛ばされそうでヒヤッとするときも。路面電車でありながらトラムは広義のモノレールで、二本の線路は上りと下り用にそれぞれ使われる。1本のレールをガイドウェイとし、そのレールを挟み込むようにV字に配置された鋼鉄のローラーと、走行用ゴムタイヤを備えた車両方式はゴムタイヤトラムと呼ばれ、世界でも珍しい方式らしい。タイヤは同市にあるミシュランタイヤのものが使用されており、土地の産業とのつながりを感じさせる。ミシュラン博物館によればこの方式は静音性やカーブへの追従性、坂道への対応力といった多くの利点があり、まさにクレルモンの交通を担うのにうってつけの交通機関だと深く感じた。一方でトラムはGoogleマップに表示されないため、これから行くところとトラムの駅の場所とのリンクは困難である。また、券売機の発券が遅すぎ、発券を待っている間に電車に乗り遅れることもあった(といってもすぐ来るが)。こうした点には注意されたい。

トラム
トラムの台車、タイヤとV字配置のローラーが見える

POLYTECHに行ってCédric教授と初めて対面した。教授は非常に親切にしてくれ、ラボと部屋を案内してくれた。土産に持ってきた日本の菓子と緑茶を喜んで受け取っていただき安心した。

教授に昼食に連れて行ってもらった。大学構内の学食は混むとのことだったので大学から下ってファストフード店に行った。硬めのパンに肉の切り落としを挟んだトルコ料理のシャワルマ (Shawarma)と、大量のフライドポテトをマヨネーズにつけて食べた。結構なボリュームだったが非常に美味しく、完食。

POLYTECH近くで食べたシャワルマという料理+フライドポテト

大学が終わった後、夕食にトゥルファード(Truffade)を食べるのによさそうな店に行った。トゥルファードとはオーベルニュ地方の伝統料理で、ジャガイモとチーズをミックスして焼いたものだとCédric教授に教えていただいたためぜひ食べたいと思っていた。1人前の料理は非常にボリュームがあり、2人で1人前をシェアして食べた。味は濃厚なグラタンのようで美味しかった。食べ終わった後に唐突にテーブルに酒が置かれた。どうやらサービスらしい。40度もある強いブランデーで、酒に弱い私はほとんど飲めなかった模様。最後にチェックをしてもらった後出ていくとき、店員さんがありがとうと日本語で言ってくれ、ありがとうございました!と応えると喜んでくれた。店員さんはNARUTO –ナルト-のTシャツを着ており、日本文化を知っている風だった。

オーベルニュ地方の伝統料理トゥルファード(Truffade)

食事の話の後で申し訳ないが、大学構内でトイレに行くことがあった。男女の表記の違いは日本より分かりにくく、一度立ち止まって確認したほうがいい。最初案内されたトイレはトイレが一つしかなく、共用トイレだと思って使ったら女子トイレだったらしい…(隣の男子トイレは壊れて封鎖されており、案内した方も私も知らなかった模様)。

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