5/2 北アフリカ出身の留学生がきらびやかな衣装を着て登校してきた。ラマダン明けの特別な日なので、着飾っているそうである。同じように、街の至る所で、アフリカ系の人たちがきらびやかな衣装を着ていた。
5/3 クレルモンフェランの温泉はCOVID19につき、閉鎖されていることを知る。
5/4 −5/6 ひたすら測定する。
5/7 ピュイドドーム ( Puy de Dôme)登頂を試みる。ピュイドドームは、クレルモンフェラン少し離れたところに位置する火山であり、世界遺産に登録されている。
フランス国鉄SNCFのクレルモンフェラン駅前にあるバス停には、2時間おきに、ピュイドドーム行きのバスがやってくる。平日は1.6ユーロ、土曜日・日曜日はタダである。バスに乗り込み、しばらくして他のバス停に停留すると、二人の子供を連れた夫婦が乗り込んできた。自分の後ろに座った。後ろから聞こえてくる会話の言語はどこか懐かしい平坦でピッチアクセントを持つ言語であった。クレルモンフェランにきて、日本人に初めて遭遇した。ゴールデンウィークを利用して家族旅行をしているのだろう。
バスに揺られて30分、ピュイドドームの麓についた。
ピュイドドームは、手付かずの自然が残っており、様々な木々、昆虫、鳥がいた。
偶然、ヨーロッパルリクワガタを発見した。高山種であり、日本では標本でしかお目にかかれない、貴重な昆虫である。
ピュイドドームには、直接山頂へ向かうケーブルカーがあり、片道10€程度、20分で登頂/下山することができる。今回、行きは登山道を通って登頂することにした。登山道にはたくさんランナーがいた。フランス人はランニングが大好きである。老若男女問わず、道さえあれば、鹿の群れのように、大勢で群れてランニングをしている。15度くらいあるのではないかという険しい斜面の登山道でさえ、駆け上げるものがいれば、猛スピードで駆け下りてくるものもいる。登山道を登ること、2時間弱、登頂することに成功した。澄んだ空気と美しい景色は、疲労をあっという間に取り去っていった。
山頂には、レストランがあった。下図の丸い食べ物は、洋風の茶碗蒸しのようなものであり、中にベーコンが入っていて、美味であった。
フランス人は、パンを食器の上にはおかない。皿を置くプレートの上や、机の上に直でおく。その上、完食せずに、3口か4口食べて残飯として捨てることもしばしばである。フランス人はフォークやナイフで上品に食べ物を食べるが、パンに関してはローマ化される以前のガッリア人としての奇妙な風習が残っているようである (そんなことはない)。