スイス学会 市内見物編そして不気味な話

せっかくバーゼルに来たのだから、市内のバーゼルらしいところを観光した。

朝七時半、気温は13度。半袖では寒すぎた。

ライン川は大きな川であるが、流れは急流である。気温の上がる昼間には、水着と救命具をつけて、川下りをして遊ぶ人がたくさんみられた(下右図)

このライン川の正面に、バーゼル大聖堂があるw16世紀ごろからほとんど姿を変えていないようである。

この大聖堂の近くにCinemaと呼ばれる会場があった。大きなスクリーンと椅子が並べられていた。

青空の中、映画が見られるようである。

この丘を下ると、バーゼル市庁舎と呼ばれる有名な建物がある。

今も市庁として使われている建物であり、16世紀に建造された。大聖堂と同じく赤色をしている。

正面の時計の下には” RENOVATUM ET AMPLI FICATUM ANNO DOMINI MD CCCCI” とあり、

1901年に改装・拡張されて今に至るそうである。

市庁舎の中には、このバーゼルの創設者であるLucius Munatius Plancus氏の銅像が飾られている。16世紀に作られたものらしい。

碑文には、

“CIVITAS BASILENSIS”とあり、(名誉)バーゼル市民としてバーゼル市を見守っている。知る人ぞ知る、ご当地の偉人である。

最後に、Markthalle(マルクトハレ)について書く。

この建物は、1929年に市場として建てられた。市の歴史的建造物に登録されている。

現在は市場ではなく、屋台村として機能している。

タコス、ケバブ、イタリアン、など世界中の料理が楽しめる屋台村である。

この屋台村に、ジェラート屋さんがあった。怪しがりてよりてみるに、なんと日本人の女性2人が経営していた。

バーゼルに20年ほど住まれている方であり、このジェラート屋さんは頑張って自分たちで建てたそうである(下図)。

ジェラートを食べながら、経営者と20分ほどお話しすることができた。

バーゼルにも少なからず日本人はおり、日本人の経営する寿司屋さんがあるそうである。

良いスイス料理屋さんはあるかと尋ねたら、「スイスでも山奥の方に行くとあるが、バーゼルにはない」とのことである。

また、定番食は、ジャガイモをサイコロサイズに刻んで炒めたものにチーズと共に食べる料理くらいのものだと言っていた。

治安についていえば、実はバーゼルがスイスの中で最も悪いそうである。久々に、日本人のお客さんがやってきて嬉しそうであった。

〜不気味な話〜

さて、治安の話についても少し詳しく話した。

物乞いの対処法については、無視を決め込むことと言っている。この地域にもロマの民がいるようである。間違っても対応してはならない。どこでもそれは共通している。 

散歩を終えて、ホテルへ帰る時、赤子をベビーカーで連れた白人の女の人に英語で声をかけられる。

ロマの民、あるいは物乞いではないだろうと思い、そして道を訪ねてきたのだと思ったので「スイス出身ではないので、すいませんがわかりません」というと、突然「あなたはキリストの復活を信じますか?」 と聞かれる。

「いや、申し訳ないが、わかりません」と言って立ち去ろうとすると、

「もしあなたが、信じるのならば、ソウル(?)を与えるわ」と言ってきた。

なんのことかさっぱりなのでその場をすぐに立ち去ったが、今まであった中で最も不気味な体験であった。

ロマでもなければ物乞いでもない。一体なんだったんだろうか。キリスト教の国では、そのようなことを言う人がいるかもしれない。

わからないものに、なんとなく対処しようとするとドツボにハマる恐れがあるので、すぐに立ち去ることが肝要である。

また、歩くときは、できるだけ多くの人がいる通りを歩くと良い。

確かにバーゼルは、他のヨーロッパの都市と比べれば治安は良いし、清潔かもしれないが、それでもドキッとすることがある。油断大敵、これは海外に行くにあたって最も心がけねばならないことだろう。

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