自分の発表も終え帰国し、今はひと段落ついているところである。
ポスター発表を聴くなかで、また発表する中で学んだことも多かったので、最後に共有しておこうと思う。
これから国際学会でポスター発表する皆様のお役に、少しでも立てれば幸いである。
まず聴く側として思ったこと。
- ポスターのアイキャッチ性は重要
一目で何の研究をしているかわからないポスターに、足を止めようとは思わない。
よく人だかりができているポスターは、ぱっと見でどういう研究かわかるビジュアルをしていた。特に、概念図が目を引くような配置で載せられているものには足を止めやすかったので、私も今後はこういうものを載せようと思う。
- 積極的なプレゼンターの発表の方が楽しい
プレゼンターの出身国や年齢などのbackgroundが様々なこともあり、プレゼンスタイルも様々であった。
偏見かもしれないが、アジア圏ではない出身の人は積極的で、自身の研究内容をアピールするのが上手に感じた。
例えば「この研究は○○という生物から着想を得たんだよ」「○○をたった1%添加するだけで、こんなに性質が変わるんだよ」といった感じで、向こうからどんどんアピールしてくる。
そういう発表者の方が聴く側として楽しかったし、勉強になる知識も多く得られた。
ただ意外とこのアピールスタイルに変えるのは難しく (というのも今回の発表でトライしたものの全然できなかった)、月報などで練習を重ねて習得する必要がありそうだと感じた。
続いてプレゼンター側として
Figure 1. 真面目に発表するみやわき
- こちらから話しかける
驚いたのだが、基本的に誰かがポスターが見ていても、プレゼンターは話しかけていなかった。質問などで声をかけられて初めて、会話が始まる。
私が見てきた「日本の学生らによるポスター発表」とは大きな違いである。私が見てきたものが偏っている可能性も否めないが…
そんなわけで、足を止めたけど話さずに去る人も多いのである。
私はJapaneseスタイルで見ている人に積極的に話しかけた。
話す人数と時間が長くなる分、得られたコメントも多くなったし、相手が似た研究をしていると相手も研究のことを話してくれるので、勉強になることも多かった。
結論、話しかけてよかったと思う。
- 英語に自信がなくてもガンガン行っていい
これが一番言いたいことである。
こんなに英語できないのも緊張しているのも自分だけだろうな、と思っていたが、全然そんなことはなかった。
特に東アジア圏の学生は英語が苦手だったり、緊張でガチガチだったりしていた。
そんな中でも頑張って質問してくれる人もいた。個人的にはそれがうれしくて、伝わるまで丁寧に説明した。
そういえば、私が聴く側としてプレゼンターに話しかける時、私は英語が拙く知識にも乏しい学生にもかかわらず、プレゼンター達はいつも丁寧に対応してくれた。
正直、私から得られることなどなさそうなのに、こんなにたくさん話してくれるのはなぜだろうと思っていた。
でもプレゼンする側に回って、自分の研究に興味を持って頑張って話しかけてくれる人の対応は面倒などではない (むしろ私は嬉しい) ということに気づいた。
もしかしたら境研にも英語が苦手で、話しかけるのに躊躇してしまう人がいるかもしれないが、大丈夫だから一旦話しかけてみてほしい。大丈夫じゃなかったらすみません。
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以上が共有したかったことである。
最後に、WBC 2024に行かせてくれた境先生や発表練習に付き合ってくださった皆様、ありがとうございました。
たくさんいい経験ができました。
またどこかに行く機会があれば、sakaiken.com書きます。 ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました