ポルトガルでお正月はクリスマスとは異なりあまり重要な休みではなく、
1/1のみ祝日でそれ以降は普通の平日として何事もなかったかのように振舞われる。
(1/1はお店がすべてしまっているので食糧難には注意)
てっきりこの期間もクリスマス同様休みかと思いヨーロッパ周遊旅行を計画していたが、そうではなかったので、
記録と、もし今後同じ研究所に留学する後輩がいたら、後輩たちの助けになればよいかなと思い、
日常を記そうと思う。
早朝、朝ご飯を食べ家を出る。まだ太陽は登っていない。きれいな街並み。
気温日本より少し暖かい。Yシャツに薄いコートで朝でも歩けるくらいの体感温度。寒い日はぎりぎりダウンが必要。
バスターミナルまでの道には教会もある。
歩くこと10分ほど、ショッピングモールの1階にあるバスターミナルに到着。
研究所まではGuimaバスというギマランイスを拠点としているバス会社の路線バスに乗る。
アプリがあるのでダウンロードしておくと便利。
バスの中はこんな感じ。
30分くらい揺られて研究所に到着。
朝の研究所の写真を撮っていなかったのでお昼の写真。
研究室は指紋認証で鍵が開く仕組み。これで何時から何時までいるかも記録される。
研究室には多くの学生、ポスドク、先生方が所属しており、立地が悪いので、みな自分で車を運転し研究所まで来ている。
ポスドクの学生は9時半から18時くらいまで、博士・修士課程の学生は10時半から18時くらい。
ちなみに研究室は8~9割が女性である。会話や雰囲気的に、修士課程までは学生で、博士課程以降は結婚しており、子供もいる方が多い。
研究室にいる方はみな英語のスキルが高い、日常会話を何にも遜色なく英語で話せてしまう。
会話に僕がいるとすべての会話が英語に変わる。日本でも留学生のためにはそうするべきだなとは思うが、英語力が足りてなくてできず申し訳ない気持ちになる。
英語スキルは研究室に限らず、ポルトガルではお年寄りでなければほとんどの場合英語を母国語と変わらず話せるので、
生活において言語に対する不安はあまり持たなくてよいかもしれない。
研究室にはクリスマスツリーがある。新年あけても街を含めクリスマス気分のままである。
細胞培養用のフラスコなどでデコレーションするあたり研究室っぽい。
クリスマス当日にはプレゼント交換もあり、ノートをもらった。
これは留学中の研究室メモにしよう。
クリスマスパーティーもあり、ピザとケーキを皆で食べた。
普段お昼はお弁当を持参しているのでそれを食べる。
研究室の皆は大体12:00から昼食をとり、エスプレッソも飲んで会話を楽しみ14:00くらいに戻ってくる。
自分は朝早く起きていて12:00まで昼食を待てないので、基本的に早弁をしている。
エスプレッソは0.3ユーロ=50円くらいで自販機で買うことができる。コーヒーがなくエスプレッソだけなのはヨーロッパらしい。
作業や実験をして、夕方に帰宅。
帰りも研究所の目の前のバス停からのる。
ポルトガルでバスに乗るときは、行き先を伝えてお金を払う。この場合現金でしか払えない。
学生だと定期券をゲットできる。ギマランイスのバスターミナルにある事務所に在学証明書を持っていくと定期券を発行でき、毎月更新すると格安でバスに乗ることができる。
バスの1番前の席は運転手と話すお姉さま方の席であるので、後ろのほうの席に座るとよい。
バスの運転手は毎日時間ごとに同じ人なので、顔見知りになるからなのであろう。
帰りは渋滞にはまるので40分ほどバスに揺られショッピングモールに到着。
ここにはほぼすべてのものがそろっていて大変便利。
1階には大型スーパーがあるので夜ご飯と次の日の昼ご飯の材料を調達して帰宅する。
町にも小さなスーパーがあるが結局ショッピングモールにあるスーパーが一番安い。イオンと一緒。
帰り道の途中、ギマランイスの町の中心には新年でもまだクリスマスツリーがある。
ここにいると自分がアジア人顔であることを忘れる。ポルトガル語さえ話せたら溶け込んで生活できそう。