7/13, はこの留学先の研究室で2年ぶりにBBQが行われた。コロナ以来中止された恒例行事である
BBQが2年ぶりに行われた。総勢40名以上からなる様々な国籍の人々からなるラボのメンバーが一堂に介して、
BBQが開かれた。

国籍においては、あるものは、イラン系イタリア人、あるものは生粋なフランス人、中国人、モロッコ人、スペイン人、信条においては、あるものはムスリム、仏教徒、ヴィーガン、クリスチャンといった様々な人々がこの所属先の研究室で研究をしていた。皆、出自、信条そして、思想はが違えど、お互いを尊重し、皆このパーティを楽しんでいた。それぞれがそれぞれの文化を尊重し、決してそれぞれを拒絶することはなく、和やかに、そして楽しくパーティが行われた。
かつて、ローマの元老院議員シンマクスが、テオドシウス帝に訴えた、この言葉がまさしくこのクレルモンフェランの地で尊重されていると思う。
”われわれ全員は、同じ星の下に生きている。われわれの誰もが、同じ天に守られている。同じ宇宙が、われわれを包んでいる。その下に生きる一人一人が拠って立つ支柱が異なろうと、それがいかほどの問題でありましょうか。ただ一つの道のみが、かほども大きな生の秘密を解けるとは思われません。” (元老院議員シンマクスのテオドシウス帝に当てた手紙。塩野七生著”ローマ人の物語”より引用)
それぞれの人々が、それぞれの国の文化を掘りに思い、皆、お互いをリスペクトしあっていた。決して、自分と考えが違うからと言って拒絶することがないことが、重要であり、そうすることで、たくさんの友人を作ることができることにつながると考えられる。
本日のパーティでは、「コアラのマーチ」をもって行ったところ、フランスの子供たちに大変にウケた。ある人に言わせれば、「日本はなんでもキュートにする」ということである。子供たちはこのキュートなお菓子に無我夢中であった。
また、「ストロングゼロ」と「ワンカップ大関」をもっていたところ、これらお酒もバカウケした。ストロングゼロにおいては、ジュースのようにアルコールを感じさせないお酒であると、好評であり、ワンカップ大関においては「日本のギャンブラーが、敗戦後に飲むお酒である」と説明したところ、オオウケであった。 こうして、日本の文化を紹介しながら、かつそれぞれの友人達の文化を聞き、お互いをリスペクトしあった。
その後、私や、中国人といっしょに、箸の使い方講座をした。その講座の後、アフリカ、ヨーロッパ、様々な人々が箸を使える様になった。彼らはみな、日本や中国に訪れて、箸を使うことを楽しみにしていた。

また、ムスリム圏においては、メロンソーダがオオウケであった。メロンの成分を一切含んでいないのに、メロンの味がするソーダ水の奇妙さと、美味さに驚嘆していた。
今週の木曜日に、フランス革命記念日を迎えるにあたり、フランスの人とは、フランスの歴史談義に花が咲いた。彼らは、王政も、ロベスピエールによる統治も、ナポレオンも、皆誇りに思っていた。
スペインの友人とは、ラテン語や、ロマンス諸語に関する談義で盛り上がった。
お互い、心情、思想は違えど、シャイになることなく、胸襟を開きあって話し合えば、皆同じ心を持っていることを痛感した次第である。